みなさまこんにちは〜

今年初のきまぐれブログがやっと活動開始します〜

毎度おなじみの忘れた頃に更新されるブログです。

今回は、今ちょうど上野の東京都美術館で開催されているエゴン・シーレ展のおはなし。

もう少しで終わってしまうのですが、、今週末までやってるのでまだ駆け込みでも間に合うはず!というわけでアートブログをお送りします。

行った人もまだの人もまた新しい一面を知って楽しんでもらえればと思います💫

 

今回のみどころ

画家エゴン・シーレの生まれた国、オーストリアのウィーンのレオポルド美術館から、50点の油彩画、ドローイングなどが来て30年ぶりの大回顧展となっています。

その中に巨匠クリムトなどシーレとゆかりのある画家たちの作品も一緒に見ることができる貴重な機会。

エゴン・シーレとは?

エゴン・シーレはオーストリアの画家

(1890612日ー19181031)

クリムトの弟子。

才能があったシーレはウィーン美術アカデミーに入学するなど若いうちから絵の才能を開花させていました。

ですが、保守的で時代錯誤な古典主義を継承するアカデミーに価値を感じなかったシーレはアカデミーの授業から離れ、代わりに工芸学校時代の先輩であるグスタフ・クリムトに弟子入りを志願した。クリムトとシーレの作風は必ずしも同じ路線ではなかったが、クリムトは熱意ある後輩を大いに可愛がり、貧しいシーレがモデルを雇う代金を立て替えてやるなど援助を惜しまなかった。

当時盛んであったグスタフ・クリムトらのウィーン分離派を初めとして象徴派表現主義に影響を受けつつも、エゴンシーレは独自の絵画を追求した。強烈な個性を持つ画風に加え、意図的に捻じ曲げられたポーズの人物画を多数製作し、見る者に直感的な衝撃を与えるという作風。

ちなみにシーレが同アカデミーに入学した1906年の翌年と翌々年にはアドルフ・ヒトラーが同アカデミーを受験して不合格となっています。ここで合格していたら歴史が変わっていたかも知れません。それもまた運命ということかもしれないですね。。。

ヒトラーにとっては一生の羨望となるウィーン美術アカデミーもシーレにとっては失望の場でしかなかったそう。 Wikipediaより。

クリムトとは?

グスタフ・クリムト(1862714-191826日)はオーストリアを代表する画家、ウィーン分離派の創設者であり、代表的なメンバー。

 金箔を使って描いた『黄金時代』で大成功しよく知られ、女性を美しく描いた作品が印象的です。

個人的な感想とみどころ

黄金の神々しい作品で人気の巨匠クリムトが可愛がっていた弟子のエゴンシーレに光を当てた展覧会。

2人の関係は

シーレ『僕には才能がありますか?』

クリムト『才能がある?それどころかありすぎる。』

とベタ褒めしていた会話が会場の壁に記してあってとても微笑ましい関係でした。

シーレの作品はクリムトと作風は違いますが、初期の頃はクリムトを真似た作品なども見られ、女性を美しく描く様子はさすがクリムトの弟子という感じでした。

また、作品の細部にこだわりや独自の世界観が溢れ、ちょっとした風景画のデッサンにもおしゃれでセンスを感じることができます。

そしてシーレ独自の世界観は、人間の外側と内側の二面性を統合させて描いたといわれ、その2つの側面が一つのキャンバスに描かれているようで静けさと情熱を合わせ持っていて、とても魅力的でした。

エゴンシーレの言葉

『すべての芸術家は詩人でなければならない。』

エゴンシーレは詩を大切にしていたそうで、作品と共にたくさんの言葉が紡がれていました。

  

会場の所々に散りばめられていた詩がとても美しかったので紹介します。

『僕が知っているのは、現代的な芸術が存在するのではなく、

一つの芸術が存在し、

それが永続するということである。』

『偉大な世界観を獲得するためには

ナイーヴな純粋な目で世界を観察し

経験する必要がある。』

『この上もなく甘美な生の過剰さに満ちた永遠の夢想は

休みなく、内に、魂の中に不安な痛みを抱えながら

炎を上げて燃え、闘いへと激しさを増す

心臓の痙攣』

『僕はあらゆる肉体から

発せられる光を描く

エロティックな芸術作品にも

神聖さが宿っている。』

『至高の感性は芸術。

自然は目的である。』

ーエゴン・シーレ

クリムトの作品

今回クリムトの作品も展示されていて、

その中でも〈ハナー地方出身者少女の頭部習作〉が光ってて、頭に布をかぶってるのにも関わらず、女性らしさのある白い肌や柔らかな雰囲気、横にそらした目線などの表現が美しくとても目を惹きました。

やっぱり女性を描かせたらピカイチ

クリムトの作品に金が多く使われている理由

今回、一緒に行ったシーレ好きの方から教えていただいて面白かったのが『クリムトの作品に金が多い理由は父が金細工師だった』ということ。

なるほど!とその事実に感動したと共に、子は親を選んで産まれてくるというのはこのことか、と妙に納得。

仏像などにも金が使われるように、金は神聖さを表す色。

クリムト作品に豪華絢爛さと神々しさを感じるのには意味がありました。

クリムトおすすめ映画

黄金のアディーレ

https://youtu.be/DquwejmInhA

あらすじ

20世紀が終わる頃、ある裁判のニュースが世界を仰天させた。アメリカに暮らすマリア・アルトマン(82歳)が、オーストリア政府を訴えたのだ。オーストリアのモナリザと称えられ、国の美術館に飾られてきたクリムトの名画<黄金のアデーレ>を、「私に返してほしい」という驚きの要求だった。伯母・アデーレの肖像画は、第二次世界大戦中、ナチスに略奪されたもので、正当な持ち主である自分のもとに返して欲しいというのが、彼女の主張だった。共に立ち上がったのは、駆け出し弁護士のランディ。対するオーストリア政府は、真っ向から反論。大切なものすべてを奪われ、祖国を捨てたマリアが、クリムトの名画よりも本当に取り戻したかったものとは―?

この映画を見ると、シーレが受かった美術アカデミーに落ちてしまったヒトラーのことが思い浮かんでしまいます。

多くの人が歴史と時代に振り回され、壮大なドラマが繰り広げられていますが、それが実話というのもとてもリアルで見応えのある作品です。気になる方はぜひ。

コロマンモーザー

また、その他にもシーレにちなんだ沢山の画家の絵をみることができ、その中でとても気に入った画家がコロマン・モーザーという方です。

このコロマンモーザーは(Koloman Moser)は19世紀末から20世紀始めにウィーンで活躍したデザイナー。ウィーン分離派の一人。愛称はコーロでコーロ・モーザーとも呼ばれたそうです。

雲の周作というこの白い雲の絵の色使いがとても素敵でハガキを買ってしまったほどです。

終わりに

今回は絵だけでなく、その画家の人生や相関図、歴史的背景を一緒に読み解くとより面白く、自分の感性だけではなくいろんな視点で見れるとやっぱり面白いなーと思います。

そして、また今年も続々と巨匠が日本にやってくる展覧会が予定されています。

巨匠だけでなく、その後ろに隠れたまだ知れず魅力を隠した作品に出会うことができるかもしれません。

その作品たちに、時には癒され、時には生きるヒントや勇気をもらえるはずです。

ぜひ沢山のアートに心を寄せてみて楽しんでみてください。

ふと思ったことコーナー

シーレとは全然関係ないひとりごと

準備は完璧じゃなくて、柔軟に準備したほうがよかったりする

仕事の準備をするときにいつもあれこれ

考えながら準備するのですが、

心の準備ができてない時は、荷物が多くなる

とりあえず持っていこうでやるから

不安が反映される

完璧にしようとするから

余計に起きもしないことを考え始める

完璧に準備したとしても

いつもと違うことなんて日常茶飯事

柔軟に、ニュートラルに動けるようにするには少し遊びをつくる

荷物をパッキングする時にパズルみたいにキチッと入れすぎると、あとでうまく入らなくなってしまうのですが、

そこのパズルを崩して、少しずつズラして、重ねたり、フワッとさせて決めすぎず柔軟にいれてくと入らなさそうなものもなじんでうまくハマっていい感じに収まったりする

ある程度のルールはあったほうがいいかもしれないけど、完璧にルールを決めすぎるとうまくいかなかったときの罪悪感も増す

最終的に必要なときに、必要なものがあるべきところにあるものがあればいい

だから無理そうなことも、

無理だと決めつけないで柔軟に準備しておくと

あら、

といった感じに良いチャンスがめぐってきたりする。

そして、

なんとかなる。

という自分に優しくニュートラルに生きてこー!という今年最初のひとりごとでした。

そんなこんなで、今年もアートにメイクに色々と柔軟にやりたいこと学んだことを発信していけるブログをやっていきたいとおもいますー!

1つの小さな経験が大きな知恵になることを願って。

それではまたー☀️