こんにちは〜
みなさまお元気ですか?
私は清々しい秋の空の元、オランダからゴッホ自ら来てくれたということで、いそいそと上野の美術館へ通っていました。
オランダに行かずとも見れる有難さを考えると1度じゃ満足できず、
嬉しくて2度も会いに行ってしまいました。
今回は個人収集家へレーネ・クレラー=ミュラーが、まだゴッホが評価される前からゴッホの作品の深い精神性や人間性に惹かれ、およそ20年かけて集めた世界最大級のゴッホコレクション。
《へレーネ・クレラー=ミュラー》
インターネットもなく、あまり情報もない時代からゴッホに惹かれて集めるというすごい感性と目利きのヘレーネさん。
「彼はただの精神障害者ではなく、人間の魂を映し出す鏡のような考えを持っている」と、ゴッホ絵の内面に共感しました。
そしてヘレーナに対して私がいいなと思ったのは、潔くてかっこいいお金の使い方。
ヘレーナが、まだ無名に近いゴッホの作品を高額でたくさん買ったことが話題になり、ゴッホの評価も上がるというアゲマン。物の価値を見極め、お金の使い方次第で価値を変えることができる、センスと目利きのプロ。お金持ちだから出来たことと言われることも多かったと思いますが、お金だけではない彼女だから出来たことだとも思います。
そして、絵の魅力を世界に伝えることを惜しまなかった彼女は美術館を創ることを夢見て、紆余曲折ありましたが長年の夢を実現した翌年70歳で亡くなったそうです。
そんな彼女の情熱と行動力のおかげで、今日私たちはこんなにも沢山のゴッホの作品を一気に見ることができると思うと、コレクターの存在は本当に偉大だと感じます。
画家と作品への愛情と意志がなければ、ここまでのコレクションを作ることは出来なかったと思います。
そして今回は何度となく見たことのある作品から、今まで見たことないゴッホの作品もたくさん見れたのでご紹介。
ここからはオーディオガイドには程遠い私の忘却録と勝手な考察になっていますのであしからず。
ネタバレにもなるので、
まだこれから見る方は、見に行った後でみるもよし、予習するという意味で先に見てから行くのもおすすめです。
まず初めに1番気になったのがこちらの絵。
〈石膏像のある静物 〉
1番びっくりした作品で
見た瞬間にゴッホ先生、こんなおしゃんな絵も描けたの?と思わず笑顔になってしまいました。やればできる男、死んでもまだなお侮れないお方です。
2枚目の
ドラクロワの絵を模写したこちらも感動した一枚。
色彩はゴッホだけど、構図はドラクロワ。
この不思議な世界観がなんだかカッコよかったです。
3枚目は
今回のメイン糸杉
前回、2020年にも糸杉の絵が上野に来ていたのですがそちらはNYのメトロポリタン美術館のもの。
今回は、ベレーネさんのクレラー=ミュラー美術館があるオラタンダからの糸杉で《夜のプロヴァンスの田舎道》ゴッホが残した糸杉の中でも集大成のものでとても貴重な糸杉の作品です。
前回の糸杉のブログはこちら↓
何度となく、色々なところから毎年ゴッホの作品が日本に来ているんだなと気づくと、来年はどのゴッホが来てくれるのか今から楽しみになってしまいます。
そしてそのほかにも会場に《泣く男》という絵があったのですが、この絵はヘレーネが旦那さんからプレゼントされた絵で、どんな高価な宝石よりも嬉しいプレゼントだったと言うエピソードがその絵の端に添えてありました。
ほんと絵が好きで仕方がないという事がわかる可愛いストーリーにほっこりしてしまいました。
そのほかにも、ゴッホがゴーギャンと一緒に住もうとしていた黄色い家の絵も。
フィンセント・ファン・ゴッホ《黄色い家(通り)》
先日、原田マハさんのリボルバーという本を読んで衝撃を受けてからのこちらの絵だったのでまた感慨深いなぁと思いながら見てしまいました。
なかなか分かり合えなかった2人が少しの間いた黄色い家の絵は希望に満ちたように見た人の心を明るくするような絵でした。
ゴッホの絵を見ていつも思うのですが、
本人の生い立ちとか、なかなか理解してもらえなかった苦悩がどうしてもちょっと暗いイメージに見えがちですが、
絵を見ると、そんな事を吹き飛ばしてしまうほどのエネルギーに溢れていて、
今回初めてみた海の絵とかもすごく波の感じとかカッコよくて、鬱々とした人はこんなの書けないんじゃないかなwと思うくらいの爽快感を感じる事ができます。
そのほかの絵も、木の幹がカラフルだったり。
太陽の弾けるような黄色とオレンジに幹が青い木を描いたアフリカのような色彩の絵があったり。
《夕暮れの刈り込まれた柳》
なので、何が言いたいかと言うと実際に先入観を捨ててぜひみてみて欲しいということ。
本人の自殺したと言われている暗いイメージや、ゴッホって知ってるけどちゃんとみた事ないかもという方は本物のゴッホ絵を見たらほんとびっくりすると思います。パワーに溢れてる。
その辺の神社に行くよりもパワースポットなんじゃないかと思うほど心が洗われます。
実際に、芸術を見て感動することは心や魂を磨くことになり、
心身のバランスや健康を保つには最高の方法になります。
前回のスリランカに行きたくなるブログでお伝えした『体、心、魂のケアをする方法とは?』にもつながります。↓コチラ
『体、心、魂のケアをする方法とは?』
体→ヨガ、軽めの運動、食生活
心→瞑想、祈り
魂→感動、感謝、感じること
この3つのバランスを常に取れるようにケアしてあげることはとても大切。
ゴッホの絵は無意識に私たちのこの魂の部分に働きかけてくれているんじゃないかなと勝手に感じています。
だから、みんな気づいたらゴッホの虜に。
最近見た映画『世界で一番ゴッホを描いた男』という映画があるのですが、このドキュメンタリーの中国人の男性は、20年間ゴッホの複製画を描き続けているというゴッホに人生を捧げた1人。
どうしても本物のゴッホを見たい、本物の絵画からゴッホの心に触れて何かに気づきを得たいとアムステルダムに行くことを叶えるのですが、本物のゴッホを見て衝撃を受けてしまいます。
ゴッホ巡礼を垣間見ることもできるドキュメンタリーにもなっていて、中国人の方が、ゴッホによって職人か芸術家かと、自分の人生を見つめ直していく姿がとても印象的で面白い作品だったので気になる方はぜひ。Amazonプライムでみれます。
また、今回も街中でゴッホに夢中にな人が作ったのではないかと思われる、ゴッホの玉葱スープを発見!
絵からインスピレーションを受けてつくったんだそうな。
そんなこんなでゴッホの魅力を一部始終お伝えしたところで!
皆さまお待ちかねのグッズコーナーへ。
いやー。今回は格別に可愛い。
このグッズが充実してるのは日本ならではだと思います。Tシャツやトートバッグなど可愛くオマージュされたグッズが多いのでいつもここで散財するのはもうお決まりの行事になりつつあります。
今回はこちらのロンTを!
可愛くてさりげないので普段使いでサラッと着れちゃいます。着ていると褒めてもらえる一枚。
あとはこんな可愛いイケメンゴッホのお菓子もありました↓ビックリマンチョコ的な。
というわけで今回はゴッホ教の布教活動に力を入れてお届けしました〜w
ゴッホは12月まで上野で見れるのでぜひみなさん心を浄化しに行ってみてください。
そして最近のなんでもいいから新しいことを一つやるシリーズは、、
初めてポーラ美術館へ行ってきました。
前々からいろんな方にオススメされていて
気になっていたので良いタイミングで行くことができました。
しかも今回やっていたロニーホーンの展示がとても素敵で、、、こちらも心が洗われました。
インスタにも載せたのでこちらから↓
というわけで今回はアートバージョンでお送りしました。
みなさんの最近のお気に入りの絵はなんですか?
ぜひお気に入りをみつけに美術館に足を運んでみてください。楽しい発見があるはず。
それではまた〜。
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