みなさんこんにちわ〜

今回は、アートブログです!

行こう行こうと楽しみにしてたメトロポリタン展ですが、

なんだかんだ予定を詰め込んでいたら、期間終了ギリギリですべり込みになってしまいました。

でも、やっぱり行けて良かったとしみじみ。

熱が冷める前に、忘れる前に、備忘録を書いておこうと思うので、興味ある方はぜひ読んでみてください〜。

今回のメトロポリタン美術館展は

イタリアのフィレンツェで15世紀初頭から、16世紀にかけて発展したルネサンス文化の宗教画の展示からスタート。

ルネサンスとは再生という意味。

ルネサンスではキリストや聖母は立体的に人間らしく描かれ、古代の神々の物語を描いた神話画が宗教画と並んで絵画の主要ジャンルになったそうです。

◆ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
〈ヴィーナスとアドニス〉

みんな個性豊かで美しく描かれていて、ストーリーがあり、とても面白かったです。

そして17世紀〜18世紀の展示では

カラヴァッジョ、ベラスケス、レンブラント、フェルメール。

捨て作品がない。w

巨匠ばかり。

これらを貸しても、NYでは困らないくらいのコレクションが山ほどあるんだなと思うと

メトロポリタンの底力というか、ケタ違いの凄さをひしひしと感じました。

その中でも今回、光っていた作品が

◆カラヴァッジョ〈音楽家たち〉

ジェンダーレスな美しさ、両性具有的。

少し口のあいたアンニュイな表情

すこし今っぽいなとも思いました。

このなんとも言えない魅力を、400年以上前に描いてる。

右から2人目はカラヴァッジョ本人だそう。

次は

◆バルトロメ・エステバン・ムリーリョ〈聖母子〉

この作品も光っていました。

神々しくて、ずっとみていたい感じ。

気になって調べたら、去年のロンドンナショナルギャラリー展で、かわいいなーと思っていた少年の絵を描いた人でした。

◆バルトロメ・エステバン・ムリーリョ

〈窓枠に身を乗り出した農民の少年〉

その他、良かったのは

◆メインデルトホッベマ(森の道〉

なんかいい。森の葉っぱの先まですごく丁寧に描かれていて、何気ない感じなのに印象に残る感じ。

実際に昔、その風景があったのを想像させてくれる作品でした。

そして、今回私の中で大ヒットだったのが…

◆ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナー

〈ヴェネツィア、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂の前廊から望む〉

今回のターナーは格別。

ターナー様最高。という感じで。

遠くから見ても発光してたのですぐわかりました。見つけた瞬間、他の作品をすっ飛ばして一目散に見に行ってしまいました。

絵画は一瞬で、その世界に連れて行ってくれる。

見た瞬間ヴェネチア。

いとも簡単にイタリアに連れて行ってくれる感じはさすがでした。

あと個性的でいいなーと思ったのが

◆ジャン=レオン・ジェローム

〈ピュグマリオンとガラテア〉

ピュグマリオンはギリシャ神話に登場する彫刻家。ガラテアはピュグマリオン自身が作った彫刻。

その彫刻に恋して、ビーナスにお願いしたところその彫刻が人間となるロマンチックでファンタジーな作品。

一応2人には子供が産まれてハッピーエンドらしいですが、2人の横にある喜劇か、悲劇かの不思議な仮面があったり、色々と深掘りしていくとまた面白そうな作品。ちなみにピュグマリオン効果はここから来てるらしい。

後半は畳みかけるように大好きな19世紀の巨匠たちが揃い踏み。

ドガの代名詞である踊り子たちの作品

◆エドガー・ドガ〈踊り子たち、ピンクと緑〉

 

フェルメールの幸せ感溢れる少女の絵

◆オーギュスト・ルノワール

〈ヒナギクを持つ少女〉

セザンヌの背景に直線を感じるりんご

◆ポール・セザンヌ〈リンゴと洋ナシのある静物〉

マネの笛を吹く少年は一度は見たことがあるかもしれないですが、

それの剣を持つ少年バージョン的な。顔がそっくりでした。

◆エドヴァール・マネ〈剣を持つ少年〉

巨匠ベラスケスから受け継いだと言われる描き方。

今回はベラスケスの〈男性の肖像〉も来ていたので、見比べることができました。

◆ディエゴ・ロドリゲス・デ・シルバ・イ・ベラスケス 〈男性の肖像〉

 

この絵も奥深く、目の奥まで綺麗に描かれていて引き込まれてしまう感じでした。

背景が暗く人物が浮き立って見え、ぱっと見少し地味な絵なのですがとんでもない存在感を放っていました。

ゴッホとゴーギャンは仲良く並べられていて

アルルとタヒチ、それぞれの楽園の絵が対比されているようで感慨深く2人の歴史を感じられ

◆フィンセント・ファン・ゴッホ〈花咲く果樹園〉

 

◆ポール・ゴーギャン〈タヒチの風景〉

今回、最後のトリだったモネは、ちょっと抽象的でダークな睡蓮でいつもと違うギャップを感じさせてくれました。

◆クロード・モネ 〈睡蓮〉

展覧会の終了間際で行ったので、結構混んでいたのですが、贅沢言うならもう一度見に行きたい。

そんな展覧会でした。

今回は、私の忘却録的なブログになりましたが、ブログをみてる方にも楽しんでもらえたらなーと展示されていた絵をたくさん添えてみました。

そして、シンプルだけどかわいいTHE METのロゴ。

ほぼグッズは完売。

なのでチケットの隅のロゴを眺めて自分を納得させました。

I love THE MET

わざわざNYからはるばる来てくれてありがとうございました。

というわけで、

今回はアートバージョンでお送りしました。

気になる巨匠はいましたか?

ぜひ推しの巨匠を見つけてみてください〜

アートの世界が広がります。

そして、おまけにもう一つおすすめしたい展覧会があります。

『篠田桃紅展』

2021年3月に桃紅さんが107歳で亡くなってから初めての大規模な展示会。

今まで見たことのない2メートルくらいある大きな作品があったり、初期から晩年までの作品が丁寧に展示されていて桃紅さんの人生の集大成を見ることができました。

今回は、代表的な墨の黒や赤だけでなく、桃紅さんが創り出す青や緑の差し色をみる貴重な機会でもありました。

繊細さと大胆さを合わせ持ち、書とアートの融合が絶妙で美しい作品の数々。

和紙に墨で書いてあるのにも関わらず、時代を感じさせず、むしろいつの時代にも馴染む色馳せない感じが洗練されていることを物語っていました。

シンプルな中にも存在感のある線が光を放っていて、桃紅さんの我が道を行く生き様を作品を通して見ることができ、改めてカッコいい女性だなぁと。
感無量でした。

information
篠田桃紅展
東京オペラシティアートギャラリー
2022/4/16〜6/22迄

Profile
篠田桃紅〈しのだとうこう〉

5歳頃から父に書の手ほどきを受ける。その後、女学校時代以外はほとんど独学で書を学ぶ。

1956年に渡米。抽象表現主義絵画が全盛期のニューヨークで、作品を制作する。文字の決まり事を離れた新しい墨の造形を試み、その作品は水墨の抽象画=墨象と呼ばれる。アメリカ滞在中、数回の個展を開き高い評価を得るが、乾いた気候が水墨に向かないと悟り、帰国。以後は日本で制作し各国で作品を発表している。

和紙に、墨・金箔・銀箔・金泥・銀泥・朱泥といった日本画の画材を用い、限られた色彩で多様な表情を生み出す。

2000年代に入り新潟県新潟市や岐阜県関市に篠田の名を冠するギャラリーが相次いで開館した。
2015年、『一〇三歳になってわかったこと』が45万部を超えるベストセラーになる
2021年3月1日老衰のため107歳没。
Wikipediaより。

https://www.instagram.com/p/CdQfQrWPm3w/?igshid=YmMyMTA2M2Y=

こちらは6/22迄やっています。

暑い日が多くなってきているので、体調に気をつけてくださいね〜

それではまたー!

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