世の中はこぞって断捨離ブーム

私はあまのじゃくではあるけれど

天秤座の星をもって生まれたせいか

バランスを保つのは意外と得意なので

今回もなんだかんだ断捨離ブームに便乗

そして過去の紙類を整理していたとろ

ずっと探していたものが 

見つかりました

それは、、、

小学6年生の時に書いた『絵』

何かの絵を参考にして模写した

というところまでは覚えていたけれど

どの画家だったのかずっと分からなくて

でも記憶にはずっと残っていて

2018年の秋にNYのグッゲンハイム美術館のお土産ポストカードコーナーでこの絵のタッチなんか見たことあるな、、、

と、ふと思ったのがきっかけ

そのポストカードの裏側をみて

この絵を書いた画家が

『ワシリー・カンディンスキー 』 

というロシア人の抽象画家であることを知りました

そのあと、どの絵かな〜とずっと探していたのですが記憶は曖昧

だけど、この絵のタッチは見たことあるんだよな〜とずっと気になっていたところ

20199月にロシアのウラジオストクに旅行に行くことになり

調べていくと現地にある美術館にワシリーカンディンスキーの絵が展示されてることを知ります

これはチャンス

ということで、この辺から私はカンディンスキーの虜に

行った美術館はこのカンディンスキーの絵を目玉にしていて、しかも、撮影OK

実際にカンディンスキーが絵を書いている動画まで展示されていたのでしっかりカメラにおさめてきました。これは貴重!↓

このあと信じられないくらいの枚数を撮ったことは言うまでもありません

実際に行った際のブログです↓

そして、この頃からカンディンスキーの本をよんだり

あとは美術館の図書館とかにいくと、なかなか手に入れることのできない図録とかがあって、しかもコピーさせてくれるので 

気に入った絵をコピーして

部屋中に貼りまくるという

アイドルのオタクが部屋中に推しの写真を貼っているのと同じ感覚で

熱狂的なオタクぶりを発揮

自分でも

なんか分からないけど

いい

好き

という感じでした。

そして、そんな中

今年の1

2015年に長期閉館したブリジストン美術が

アーティゾン美術館という名前に生まれ変わりリニューアルオープン

そのメインビジュアルが

なんと

ワシリーカンディンスキー

今年初めの東京駅や地下鉄の駅、JRの駅のそこかしこに

ワシリーカンディンスキー の絵が広告として街中にあふれるという

なんとも素敵な出来事が

石橋財団(ブリジストン)は約2800のコレクションを所蔵していて、その中にもモネやピカソ、ゴッホなどたくさんの良い作品があるはずで

日本人にとってカンディンスキーはモネやピカソに比べたら知名度は低いと思っていたのですが

まさかのメインビジュアル

嬉しい限りの出来事でした

オープンしてすぐに見にいって

カンディンスキーの絵の前で直立不動になり

凝視。

五感を超えた『綜合芸術』を夢見たカンディンスキーの絵の魅力は

想像力をかき立ててくれるところ

カンディンスキーは絵を通して、独自の線や円を使って、不思議な世界を見せてくれる

『色にも形には内面性がある』

というのがカンディンスキーの絵画論

そして、自然と芸術は本質的に全く別のものだとも言っています

感受性が強く、自然から感動をたくさん受けたカンディンスキーは

まったく異なるもの同士だからこそ、お互いに感じ合いエネルギーを交換して通じ合うことができると考えていたそうです。

風景(自然)と風景画(芸術)をまったく別のものとして考えることと似ているなと思うのですが

風景画は

誰かの目からみた景色を、絵を通して見させてもらう

ゴッホの人生から見たひまわり

モネがお気に入りの庭で感じた睡蓮

風景画にすると本物の睡蓮とは違うけれど、

モネの睡蓮

人を一人通すだけで、また違う美しさが生まれる

そして、その睡蓮を作ったのは自然

だから自然と人間(芸術)は異なるものである

その考えを前提に

カンディンスキーは、

その風景画を超えてくるからおもしろい

ぱっと見

何を書いているのか

分からない

そこから

想像させる

そして 

創造させる

絵の説明書きも、書いた人の見解で

これはたぶん階段なんだろうとか、生物なんだろうとか曖昧な書き方をしている

実際、カンディンスキーはインスピレーションは階段だったとしても分かりやすく階段に見えるようには書いていない

だから、ぱっと見わからないし

見る方の感性で受け取ることができる

芸術を心から感じるままに楽しむことを教えてくれる

絵画論や精神的なアプローチがたくさんあるカンディンスキー、奥深くてまだまだ未熟な私にはただ夢中になって凝視することしかできないけれど、いつかこの本質が分かるようになりたい

昔、なんでカンディンスキーを模写しようとしたのかは分かりませんが

何年も経ってからまた出会って

なんか良い!と夢中になって同じことをしているのが不思議で面白くてたまりません

いつかこの絵の意味がわかる時が来るのかなと思う今日この頃です

私が12歳のときに真似して描いた絵は

カンディンスキーが74歳の時に描いた空の青という絵でした

真似した割には、似ても似つかない仕上がりですが

たぶん学校の図書館かどこからか探してきたカンディンスキーを夢中で書いた記憶があります

青がすごく好きだったので

この絵のことよく覚えています

今回の断捨離でまさかの素敵な出会いに恵まれて

カンディンスキー愛がいっそう深くなりました

みなさんの記憶に残こる絵はなんですか?

アートは新しい世界をたくさん見せてくれます

ぜひ好きな一枚を見つけてみてください

今回は健康オタクから離れ、アートオタクバージョンでお届けしました🐈